STORY

黒田三佳さん著 『森とかてもの』を発行しました

このたび、当社の出版部門「山形会議パブリッシング」より、黒田三佳さん著『森とかてもの』を発刊いたしました。

※「かてもの」とは「糧(かて)となるもの」を意味し、「食べられる野草」のこと。上杉鷹山公の時代には、飢饉に備えて配布された書物の名称としても知られています。

黒田さんは、山形県米沢市を拠点に人材育成事業や、英語教室、訪日客向けツアーなど、さまざまな取り組みやイベントを展開する“地域魅力発信人”。自宅裏の森を整備し「里山ソムリエ」として、地域創生をはじめさまざまな分野にも力を入れています。

本書は、黒田さんが自宅裏の里山で見つけた「かてもの」について、独自の視点で楽しくわかりやすく紹介したエッセイ集。前作『森に暮らす』に続く、「森のレシピ」シリーズ第二弾です。

表紙をめくると「かてもの」のイラスト一覧が。50音順に「かてもの」を詳しく紹介し、専門家による薬効の解説も収録しています

ヤマウコギやスベリヒユ(ヒョウ)など、鷹山公時代に『かてもの』として記録されている野草から、クロモジやスミレなど当時の『かてもの』の書には記されていないものの、食べられる野草(著者により「ネオかてもの」と命名)まで、計48種類を網羅しています。

さらに、かてものを使ったイタリアンや郷土料理のアレンジレシピも。フォカッチャやリゾット、モヒートなどに姿を変えたかてものが、楽しくおいしい実例としてたくさん登場します。

レシピページではイタリアンから米澤の郷土料理まで16品を写真付きで紹介しています

おいしさと楽しさが凝縮された、野草との新たな出会いを楽しめる一冊です。

日常がちょっとおもしろくなる『森とかてもの』、ぜひお手に取ってお楽しみください。

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